平素よりお世話になっております。沖縄県密着 高圧受電設備専門のマエキューです。
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今回は「高圧受電設備の更新タイミングを見極める!耐用年数と保護機器交換の判断基準」についてお話しさせていただきます。
高圧受電設備の劣化や寿命は、事業所の安全な電力供給とコスト最適化に大きく影響する要素です。特にキュービクルや主要な受変電設備の耐用年数を見極め、適切なタイミングで更新することは、電力トラブルや事故リスクを最小限に抑える上で不可欠です。
この記事では、設備の寿命を見極めるための判断基準と、老朽化が進んだ場合の具体的な対応策について解説します。
1. キュービクル・主要機器の耐用年数と更新の判断基準
キュービクルや受変電設備の耐用年数は、一般的に20年~30年が目安とされています。しかし、設置環境や稼働状況によって劣化の進み具合は異なります。
設備の劣化・寿命を見極める判断基準
点検結果に基づいて、以下のようなサインが見られた場合は、早急な更新や修理が求められます。
- 絶縁性能の低下: 絶縁抵抗の測定値が規定値を下回っている場合。漏電や短絡事故の直接的な原因となります。
- 動作特性の異常: 保護機器や遮断器の動作試験で、応答速度の遅延や不確実性が確認された場合。
- 接触部の信頼性低下: 経年により、端子部や接触部の腐食、緩み、過熱が確認された場合。
- 点検報告書での指摘: 電気主任技術者や保安協会による点検報告に基づき、故障・異常が指摘された場合。
保護機器や変圧器は安全上の要となるため、点検報告に基づき交換判断を行い、電気主任技術者や保安協会と相談のうえ、最適なタイミングで工事を手配することが大切です。
2. 老朽化時の対応策と更新のメリット
耐用年数を超え、老朽化が疑われた時や定期報告で具体的な問題が判明した際には、放置せずに計画的な更新・修理を進める必要があります。
- 速やかな改修計画の立案: 劣化や異常が指摘された場合には、波及事故や電気事故を未然に防ぐため、速やかに改修計画を立案し実行します。
- 専門会社との連携: 外部の保守専門会社に委託する場合、点検から改修・更新工事までを一括で対応する体制を選ぶことで、効率的かつ安心したメンテナンスが期待できます。
- 更新による経済的メリット: 近年は、省エネ対応や高効率な機器へのリプレースも重視されています。省エネルギー性能の高い変圧器などへ更新することにより、電力変換ロス低減といった経済的なメリットを享受できる場合があります。
- 補助金の活用: 公的補助金を活用した更新実績も豊富に報告されており、導入コストを抑えるための選択肢の一つとなります。
3. 法的要件と長期的な安全管理
高圧受電設備の管理は、資格を持つ専門技術者による管理が法律で求められています。
企業では、年次・月次の定期点検を基本とし、専門技術者と連携した定期的な設備診断と将来計画の見直しを行うことが、企業インフラ全体の安全性と信頼性を確保する上で非常に重要です。
高圧受電設備の更新は、長期的運用・リスク管理のための不可欠な投資です。老朽化のサインを見逃さず、計画的な更新を進めることで、安定した事業運営を支えましょう。
マエキューは高圧受電設備専門の電気工事会社です。
電気保安法人の登録も受けており、一般電気工事会社では携わることのできない保守メンテナンスまで対応することが可能です。
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