平素よりお世話になっております。沖縄県密着 高圧受電設備専門のマエキューです。

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今回は「高圧受電設備の保守点検はなぜ重要?法的義務から事故防止まで徹底解説」についてお話しさせていただきます。

企業や法人、施設にとって、電力の安定供給は事業活動の根幹です。その心臓部となるのが「高圧受電設備」であり、この設備を適切に管理することは、安全な電力運用に欠かせません。日本では、電気事業法によってこれらの設備に定期的な法定点検の実施が義務付けられています。

なぜこの点検が重要なのでしょうか?この記事では、高圧受電設備保守点検が法律で義務付けられている理由、具体的な点検内容、そして点検を怠った場合のリスクについて詳しく解説します。


1. 法定で義務付けられた高圧受電設備点検の重要性

高圧受電設備点検は、単なるメンテナンスではなく、人命と事業を守るための極めて重要な義務です。

  • 事故リスクの未然防止: 感電停電発火事故など、電力設備による重大な事故リスクを未然に防ぎます。設備の不具合経年劣化を早期に発見し、適切に対応することで、安全を確保できます。
  • 事業継続性の確保: 点検を怠り不具合が発生すると、施設工場全体の停止につながりかねません。これは、生産活動の中断やサービス提供の停止を意味し、事業継続にとって大きな脅威となります。
  • 社会的信用と法的リスクの回避: 事故が発生すれば、企業の社会的信用は著しく損なわれます。また、法律で義務付けられた点検を怠った場合、対外的な損害賠償法的トラブルに発展する可能性もあります。

電気保安協会専門会社による指導・点検を受け、最新の基準に対応した管理体制を整えることで、長期的な運用の安全・安心が保たれます。適切な保守管理は、結果として法的リスク回避だけでなく、事業の継続性確保という点でも極めて重要です。


2. 法定の定期点検(月次・年次)の違いとそれぞれの内容

キュービクル式高圧受電設備などの電気設備は、長期間安全に使い続けるために、定期的な点検法律で義務付けられています。実施すべき点検には、主に月次点検(または隔月点検)と年次点検の2種類があります。

  • 月次点検(または隔月点検):
    • 目的: 比較的短いサイクルで実施し、日常的な変化や異常を早期発見することを目的とします。
    • 内容:
      • 機器の外観や主な動作の確認
      • 温度振動異常の有無
      • 端子部のゆるみや機器表面の異常発熱・劣化のチェック
    • 効果: 軽微な異常を早期発見できれば、設備事故大規模な故障リスクを減らせます。
  • 年次点検:
    • 目的: より詳細な内部の状態確認や、安全機能の動作確認を行い、総合的な安全性を評価します。
    • 内容:
      • 高圧受変電設備絶縁抵抗接地抵抗などの測定
      • 保護継電器安全装置動作試験
      • 遮断器メンテナンス
      • 蓄電池非常用発電設備の稼働確認
    • 特徴: この点検では、設備全体を一時的に停止(停電)させる必要があります。年次点検は、とりわけ異常劣化見落としがちなトラブルまで確認できる、非常に重要なメンテナンス項目です。

これらの点検を確実に継続することで、重大事故波及事故を未然に防ぎ、長く安全に高圧受電設備を運用できます。事業や施設ビルの担当者は、定められた頻度と内容に則り、適切な記録と管理、そして専門技術会社による保守点検サービス活用するのが一般的です。


3. 定期的な絶縁抵抗測定試験が安全維持に欠かせない理由

絶縁抵抗測定試験は、高圧受電設備保守安全維持に不可欠な点検項目です。

  • 漏電・事故の直接原因に: 絶縁抵抗が低下すると、機器や配線から漏電が発生するおそれがあります。これは、感電事故火災停電など、深刻なトラブル直接的な原因となるため、定期測定による異常早期発見が極めて重要です。
  • 劣化状況の正確な把握: 絶縁抵抗試験定期点検として行うことで、経年劣化や湿気・ホコリなどによる絶縁低下を数値として的確に把握できます。これにより、必要なタイミング補修更新作業に着手でき、事故損害発生の可能性を大幅に減らせるのが具体的な効果です。
  • 専門家による管理の重要性: 電気保安管理の現場では、専門技術者電気主任技術者法令・規則にもとづいて定期的な絶縁抵抗測定を実施します。測定値が規定値を下回った場合は、即時の対応策を講じることで、安全な状態を維持します。
  • 経済的なメリット: 絶縁抵抗が健康な状態を維持できれば、機器や装置の寿命延長運用コスト削減にも寄与します。

事業における安全管理安定運用法的リスク回避にとって、絶縁抵抗の管理は、点検項目の中でもとくに重要な役割を担っています。


高圧受電設備保守点検は、法律で義務付けられているだけでなく、企業安全事業継続、そして社会的信用を守る上で不可欠な活動です。月次点検年次点検、特に絶縁抵抗測定試験などを確実に実施することで、重大事故波及事故といったリスクを最小限に抑えることができます。

貴社の高圧受電設備の安全と安心を長期的に保つためにも、法令で定められた点検を確実に実施し、必要に応じて専門業者にご相談いただくことを強くお勧めいたします。

高圧受電設備の点検・保守管理に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

マエキューは高圧受電設備専門の電気工事会社です。
電気保安法人の登録も受けており、一般電気工事会社では携わることのできない保守メンテナンスまで対応することが可能です。
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